「オール電化の電気代が10万円を超えた」「去年とくらべものにならないくらいオール電化の電気代が上がった」
2023年年明けの北海道では、そんなニュースを耳にする機会が増えましたね。
昨今の社会情勢の影響による燃料費高騰によって電気代は値上がりし、一般家庭の電気料金負担を大きくしています。
とくに、極寒の雪国である北海道のオール電化は電気使用量が多く、電気代高騰の影響を大きく受けている人も少なくないでしょう。
「北海道のオール電化住宅に住んでいるけれど電気代が高騰して困っている」
「なんでこんなにオール電化の電気料金が高騰しているの?」
「北海道電力(ほくでん)のオール電化向けプランを利用しているけれど、いまいち電気料金の仕組みをわかっていない」
「北海道電力(ほくでん)のオール電化向け料金プランにはどんなものがあるの?」
「現在利用している北海道電力(ほくでん)のオール電化向け電気料金プランを他のプランに変更すれば電気代は安くなるの?」
「これからも北海道電力の電気料金は値上げするの?」
など、電気料金・電気代についてさまざまな悩みを持っているオール電化住まいの北海道民は多いでしょう。
北海道在住歴25年、オール電化一戸建て住まい歴約11年のムラサキコも、今後の北海道電力の電気料金に不安を感じている道民の1人です。
今回の記事では、北海道電力のオール電化向け電気料金プランについてくわしく調べた内容を、電気代に不安を感じている道民のみなさんのために解説したいと思います。
オール電化の電気代高騰の原因やオール電化電気代高騰の対処法についても紹介するので、すでにオール電化住宅に住んでいる人も、これからオール電化住宅(スマート電化)に住む予定がある人もぜひ参考にしてください。
北海在住ムラサキコ家(オール電化)の実際の電気料金や、電気料金プラン試算もご紹介します♪
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北海道電力(ほくでん)電気料金の基本
北海道電力(ほくでん)のオール電化向け料金プランを説明する前に、まずは北海道電力の電気料金の基本について理解しておきましょう。
北海道電力の電気料金は、基本的に以下のような計算式で計算されます。
基本料金
+
電力量料金単価×1ヵ月の使用電力量
±
燃料費調整単価×1ヵ月の使用電力量
+
再生可能エネルギー発電促進賦課金単価×1ヵ月の使用電力量
基本料金
北海道電力(ほくでん)基本料金は、契約アンペア(A・kVA)によって決まります。
契約アンペアというのは、一度に使える電気の量のことです。
契約アンペアが低すぎると一度に使える電気の量が少ないため、ブレーカーが落ちやすくなります。
オール電化は使用する電気の量が多いため、アンペア(A)ではなくキロボルトアンペア(kVA)での契約が一般的です。
10A=1kVAとイメージするとわかりやすいでしょう。
電力量料金
北海道電力(ほくでん)の電力量料金は、電気料金プランごとに設定されている電力量料金単価×1ヵ月に実際に使用した電力量で計算されます。
オール電化向けの電気料金プランは時間帯によって電力量料金単価が異なり、夜間の電力量料金単価が安いケースがほとんどです。
電力量料金単価が安い夜間時間に電気を使うことで電気代を抑えられるのが、オール電化向け料金プランの特徴です。
燃料費調整額
燃料費調整額とは、燃料費調整制度に基づいて火力発電に使用する燃料の価格の変動を電気料金に反映させたものです。
昨今のオール電化の電気代高騰には、この「燃料費調整額」が大きく関わっています(後ほどくわしく解説します)。
ちょっとわかりにくいと思うので、図を使って説明しましょう。
燃料費調整額には基準燃料価格と上限価格があります。
北海道電力(ほくでん)の場合、基準燃料価格は37,200円/kl、上限価格は55,800円/klです。
3ヵ月間の実績平均燃料価格を計算し、その価格が37,200円/klを下回った場合は電気代から差し引かれ、37,200円/klを上回った場合は電気代にプラスされるという仕組みです。
つまり、燃料価格が基準を下回れば北海道電力利用者の電気代が安くなり、燃料価格が基準を上回れば北海道電力利用者の電気代は高くなるということになります。
ただし、基準燃料価格を上回った分に関しては上限金額が設けられており、たとえ3ヵ月間の実績平均燃料価格が55,800円/klを上回ったとしても、それ以上の価格は電気料金にプラスされません。
つまり、燃料費調整額が電気代にプラスされる金額には限度があるため、際限なく電気代が上昇することはない仕組みということ……だったはずなのですが……。
北海道電力は、低圧自由料金プランを対象に2022年12月利用分の電気料金から燃料費調整額の「上限価格」を撤廃することを発表しました。
オール電化向け電気料金プランももちろん対象となっており、燃料費調整額の上限撤廃がオール電化住宅の電気代高騰の原因の1つとなっています。
燃料費調整額のプラスマイナスが反映されるのは、2ヵ月後の電気料金となっています。
たとえば、11月~1月の実績平均燃料価格が算定されたら、4月分の電気料金に反映されるといった具合です。
再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)
再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)とは、太陽光発電や風力発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギーを北海道電力が買い取った費用を利用者の電気料金に上乗せしたものです。
2012年に開始されたFIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)により、電力会社は一定の期間・価格で再生可能エネルギーで発電した電気を購入することが義務付けられています。
再エネ賦課金は電気を利用する人は例外なく負担しており、全国一律の価格です。
FIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)は、クリーンエネルギーである再生可能エネルギーを普及させることを目的としています。
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燃料費調整額の上限撤廃はオール電化の電気料金高騰の原因の1つ
純粋な燃料費の高騰も電気料金の値上げの大きな原因ですが、燃料費調整額の上限価格撤廃はオール電化の電気代高騰に大きく影響しています。
eタイム3プラスやエネとくスマートプラン、ドリーム8(現在は申し込み停止)といったオール電化向け電気料金プランも、燃料費調整額上限撤廃の対象プランだからです。
北海道電力(ほくでん)低圧自由料金メニューの燃料費調整単価は、2023年2月現在まで以下のように推移しています。
年度・月 | 燃料費調整単価(税込) |
2021年度4月 | -3円33銭/kWh |
2021年度5月 | -2円99銭/kWh |
2021年度6月 | -2円48銭/kWh |
2021年度7月 | -1円95銭/kWh |
2021年度8月 | -1円60銭/kWh |
2021年度9月 | -1円28銭/kWh |
2021年度10月 | -0円99銭/kWh |
2021年度11月 | -0円59銭/kWh |
2021年度12月 | -0円28銭/kWh |
2021年度1月 | +0円06銭/kWh |
2021年度2月 | +0円63銭/kWh |
2021年度3月 | +1円16銭/kWh |
2022年度4月 | +1円40銭/kWh |
2022年度5月 | +1円56銭/kWh |
2022年度6月 | +1円93銭/kWh |
2022年度7月 | +3円23銭/kWh |
2022年度8月 | +3円66銭/kWh |
2022年度9月 | +3円66銭/kWh |
2022年度10月 | +3円66銭/kWh |
2022年度11月 | +3円66銭/kWh |
2022年度12月 | +9円75銭/kWh |
2022年度1月 | +9円91銭/kWh |
2022年度2月 | +3円26銭/kWh 激変緩和対策により-7円/kWh (減額されなければ10円26銭) |
2022年度3月 | +2円69銭/kWh 激変緩和対策により-7円/kWh (減額されなければ9円69銭) |
上の表を見ると、燃料費調整単価は2021年12月まではずっとマイナス調整が続いていたことがわかります。
ところが、2022年1月からはプラス調整に転じており、2023年3月まで一度もマイナス調整になっていません。
燃料費調整単価が、燃料費高騰の影響を受けていることがわかりますね。
さらに2022年8月~2022年11月の4ヶ月間は+3円66銭が続いており(上限価格が適用されている)、上限価格が撤廃された2022年12月は9円75銭と一気に6円09銭上がっています。
電気代高騰による利用者の負担を減らすために、政府は「激変緩和措置」の対策を実施。
北海道電力も補助対象事業者に登録されたため、2023年2月~2023年9月までの低圧電気料金は、7円/kWh分燃料調整額から値引きされることになりました。
しかし、激変緩和措置によって7円/kWh値引きされても、2023年2月の燃料費調整単価は+3円26銭。
激変緩和措置の値引きを考えなければ、10円26銭の燃料費調整単価ということになります。
また、北海道電力は2023年6月利用分から約35%のさらなる電気料金値上げを決定しており、今後も電気料金は値上がりすることが予想されるでしょう。
値引きがなくなる9月以降の電気代が不安なムラサキコです。
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北海道電力(ほくでん)のオール電化向け電気料金プラン
2023年2月現在、北海道電力(ほくでん)で新規申し込みできるオール電化向け電気料金プランは、「eタイム3プラス」と「エネとくスマートプラン」の2つです。
それぞれのオール電化向け料金プランについて解説します。
eタイム3プラス
基本料金 | 6kVAまで | 税込2215.48円 |
7kVA・8kVA | 税込2724.74円 | |
9kVA・10kVA | 税込3234.00円 | |
電力量料金 | 午後時間 13時~18時 | 税込40.67円/kWh |
朝晩時間 8時~13時・18時~22時 | 税込30.90円/kWh | |
夜間時間 22時~8時 | 税込14.63円/kWh | |
料金割引 | 暖房融雪割引額 冬期間(12月~3月) | 電力量料金(燃料費調整前)の10%割引 ※上限額有 |
※令和4年11月1日実施単価
eタイム3プラスは、電力量料金単価が3つの時間帯で異なる北海道電力(ほくでん)のオール電化(スマート電化)向けプランです。
3つの時間帯は、午後時間(13時~18時)、朝晩時間(8時~13時・18時~22時)、夜間時間(22時~8時)のように分かれています。
夜間時間の電力量料金単価が最も安く税込14.63/kWh、午後時間の電力量料金単価が最も高く税込40.67円/kWh、その差は26.043円/kWh。
決して小さくない差といえますね。
夜間時間にヒートポンプ式給湯器のお湯を沸かすなど、料金単価が安い夜間電力をうまく使うことで電気代を抑えられるのがeタイム3プラスの特徴です。
eタイム3プラスには暖房融雪割引が用意されており、ヒートポンプ式暖房機や電気式ロードヒーティングなどの対象機器を利用している人は、冬期間(12月~3月)の電力量料金(燃料費調整前)が10%割引になります。
ただし、暖房融雪割引額には設置機器ごとに上限があるので注意が必要です。
では、例を用いて電気代を計算してみましょう。
eタイム3プラス試算例
2022年12月分電気料金
13kVA契約
午後時間:300kWh
朝晩時間:400kWh
夜間時間:900kWh
(トータル1,600kWh使用)
暖房融雪割引:10%割引適用
2022年12月燃料費調整単価:+9円75銭/kWh
2022年度再エネ賦課金単価:3円45銭/kWh
上記条件で計算してみます。
基本料金
3,234円(10kVAまで)+473円×3kVA(10kVAを超えた分)=4,653円
電力量料金
40.67円×300kWh(午後時間)+30.90円×400kWh(朝晩時間)+14.63円×900kWh(夜間時間)
=12,201円+12,360円+13,167円
=37,728円
暖房融雪割引10%が適用されたとすると……
基本料金4,653円+電力量料金37,728円×0.9=38,608円
上記金額に、燃料費調整額と再エネ賦課金が加わります。
2022年12月分の燃料費調整単価(+9円75銭/kWh)を加えて計算してみると……
38,608円+(9円75銭×1,600kWh=15,600円)=54,208円
さらに再エネ賦課金(2022年度再エネ賦課金単価:3円45銭/kWh)が加わって……
54,208円+(3円45銭×1,600kWh=5,520円)=59,728円
使用電力量が多いオール電化は、燃料費調整額(15,600円)と再エネ賦課金(5,520円)が上乗せされると一気に電気代の額が大きくなることがわかりますね。
上記はあくまで試算です。実際の電気料金請求とは異なる場合があります。
エネとくスマートプラン
基本料金 | 税込396.00円/kWh | |
電力量料金 | 日中時間 8時~22時 | 税込27.05円/kWh |
夜間・日祝時間 22時~8時 | 税込17.63円/kWh |
※令和4年11月1日実施単価
エネとくスマートプランは、電力量料金が「日中時間」「夜間・日祝」の2つの時間に分かれているのが特徴です。
夜間時間に加えて日曜・祝日は一日中安い電力量料金単価に設定されているため、割安な夜間・日祝電力をうまく使うことで電気代を節約できます。
オール電化(スマート電化)でヒートポンプ機器を使っており、日曜祝日に自宅で過ごす時間が長い人や日曜祝日にまとめて家事をおこなう人におすすめの料金プランといえるでしょう。
基本料金は、当月を含む過去1年間最も大きい値が「契約電力」となるので、同時に使う家電製品を減らす(家電を使用する時間をずらす)ことで電気代を抑えられるのもエネとくスマートプランの特徴です。
では、例を用いて電気代を計算してみましょう。
エネとくスマートプラン試算例
2022年12月分電気料金
過去1年間の最大電力12kWh
日中時間:600kWh
夜間・日祝時間:1,000kWh
(トータル1,600kWh使用)
暖房融雪割引:10%割引適用
2022年12月燃料費調整単価:+9円75銭/kWh
2022年度再エネ賦課金単価:3円45銭/kWh
※前項eタイム3プラスで試算した条件で、1ヵ月30日中日祝が4日間あると仮定して計算。700kWh÷30日×4日分=約100kWh分夜間日祝料金にまわることになるので、日中時間600kWh、夜間・日祝1,000kWhとしました。
上記条件で計算してみます。
基本料金
396円×12kWh(過去1年の最大電力)=4,752円
電力量料金
27.05円×600kWh(日中時間)+17.63円×1,000kWh(夜間・日祝時間)
=16,230円+17,630円
=33,860円
上記金額に、燃料費調整額と再エネ賦課金が加わります。
2022年12月分の燃料費調整単価(+9円75銭/kWh)を加えて計算してみると……
33,860円+(9円75銭×1,600kWh=15,600円)=49,460円
さらに再エネ賦課金(2022年度再エネ賦課金単価:3円45銭/kWh)が加わって……
49,460円+(3円45銭×1,600kWh=5,520円)=54,980円
※上記はあくまで試算です。実際の電気料金請求とは異なる場合があります。
エネとくスマートプランの電気代は、一度に使用する最大電力と日曜祝日にどれだけ電気を使うかが鍵を握りそうですね。
エネとくスマートプランの夜間時間の電力量料金単価はeタイム3プラスよりも高い設定ですが、日中時間の電力量料金単価はエネとくスマートプランのほうが安い設定になっています。
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ムラサキコ家の場合
ちなみに、北海道在住ムラサキコ宅(オール電化)の、2022年1月分(2022年12月15日~2023年1月18日利用分)の電気代を紹介したいと思います。
ムラサキコ宅は、約11年前に建てた一戸建てオール電化住宅です。
メイン暖房はエアコン、各部屋に電気ヒーター、給湯システムは電気温水器を使用。
電気料金プランは、北海道電力(ほくでん)の現在新規申し込み受付停止となっている「eタイム3」を約11年間継続して利用しています。
一応、eタイム3の料金プランを紹介しておきます。
基本料金 | 最初の10kVAまで | 税込3,234.00円 | |||
10kVAをこえる1kVAにつき | 税込473.00円 | ||||
電力量料金 | 午後時間 13時~18時 | 税込40.67円/kWh | |||
朝晩時間 8時~13時・18時~22時 | 税込30.90円/kWh | ||||
夜間時間 22時~8時 | 税込14.63円/kWh | ||||
料金割引 | 通電制御型機器 | エコキュート・電気温水器 | 税込176.00円/kVA | ||
電機蓄熱暖房機器 | 税込132.00円/kVA | ||||
非蓄熱式電気暖房機器の場合 | Ⅰ型 | 冬期間 | 電力量料金(燃料費調整前) | 15% | |
上限額 (非蓄熱式電気暖房機器1kVAにつき) | 2420.00円 | ||||
中間期間 | 電力量料金(燃料費調整前) | 10% | |||
上限額 (非蓄熱式電気暖房機器1kVAにつき) | 880.00円 | ||||
Ⅱ型 | 冬期間 | 電力量料金(燃料費調整前) | 25% | ||
上限額 (非蓄熱式電気暖房機器1kVAにつき) | 3300.00円 |
※令和4年11月1日実施単価
基本料金の区分は若干変わりますが、電力量料金はeタイム3プラスと同じ料金設定です。
eタイム3プラスよりもeタイム3のほうが暖房機器の料金割引が細分化されており、割引率も大きくなっています。
通電制御型機器の料金割引が適用される(新規適用は受付停止)のも、eタイム3の特徴といえるでしょう。
では、ムラサキコ家の電気代を2022年度(2022年~2023年)1月利用分(2022年12月15日~2023年1月18日利用分)の電気代を計算していきます。
【ムラサキコ家の2022年度(2022年~2023年)1月分の使用電力】
使用電力量合計:1,889kWh
使用電力量(朝晩):632kWh
使用電力量(午後):342kWh
使用電力量(夜間):915kWh
電気料金プラン:eタイム3
13kVA契約
料金割引①:非蓄熱式電気暖房割引容量Ⅱ型・7kVA
料金割引②:通電制御割引容量・温水器・5kVA
2023年1月燃料費調整単価:+9円91銭/kWh
2022年度再エネ賦課金単価:3円45銭/kWh
※メイン暖房はエアコン・各部屋に電気ヒーター・給湯システムは電気温水器
基本料金
3,234円+473円×3kVA=4,653円
電力量料金
朝晩時間:30.90円×632kWh =約19,528円
午後時間:40.67円×342kWh=約13,909円
夜間時間:14.63円×915kWh=約13,386円
19,528円+13,909円+13,386円=46,823円
割引
非蓄熱式電気暖房割引容量Ⅱ型(冬期間25%割引)
電力量料金46,823円×0.25=11,706円割引
通電制御割引(温水器)
176円×5kVA=880円割引
燃料費調整額
9.91円×1,889kWh=約18,719円
再エネ賦課金
3.45円×1,889kWh=約6,517円
合計
基本料金4,653円+電力量料金46,823円+燃料費調整額18,719円+再エネ賦課金6,517円-非蓄熱式電気暖房割引容量Ⅱ型11,706円-通電制御割引880円=約64,126円
去年(2021年度12月~2022年1月分)の電気代約43,700円(1,851kWh使用)とくらべると、2万円以上高くなっている計算です。
細かい電力使用量の内訳が全く同じというわけではありませんが、電気料金の単価は去年と同じなのに……
燃料費調整額の上限撤廃の影響恐ろしや……(涙)
ついでに、北海道電力(ほくでん)の現行オール電化向け料金プランである、「エネとくスマートプラン」と「eタイム3プラス」の場合のムラサキコ家1月分電気料金を計算してみました。
【エネとくスマートプランを適用した場合のムラサキコ家の1月分の電気代】
・過去1年間の最大電力11kWh
・使用電力量合計:1,889kWh
・日中時間使用電力量:844kWh
・夜間・日祝時間:1,045kWh
※1ヵ月30日、週に4日日曜日があると仮定し、(午後+朝晩=342kWh+632kWh=974kWh)÷30×4=約130kWhを調整しました。
※エネとくスマートプランは過去1年の最大電力が適用されるので、13kVAより少し低めに設定しました。
基本料金:396円×11kWh=4,356円
日中時間電力量料金:27.05円×844kWh=約22,830円
夜間・日祝時間電力量料金:17.63円×1,045kWh=約18,423円
燃料費調整額:9.91円×1,889kWh=約18,719円
再エネ賦課金:3.45円×1,889kWh=約6,517円
4,356円+22,830円+18,423円+18,719円+6,517円=70,845円
あくまで試算ですが、現在契約しているeタイム3よりも5千円以上高くなる計算です。
【eタイム3プラスを適用した場合のムラサキコ家の1月分の電気代】
・契約電力13kVA
・使用電力量合計:1,889kWh
・使用電力量(朝晩):632kWh
・使用電力量(午後):342kWh
・使用電力量(夜間):915kWh
基本料金:3,234円+473円×3kVA=4,653円
朝晩時間電力量料金:30.90円×632kWh =約19,528円
午後時間電力量料金:40.67円×342kWh=約13,909円
夜間時間電力量料金:14.63円×915kWh=約13,386円
暖房融雪割引10%:(19,528円+13,909円+13,386円=46,823円)×0.1=約4,682円
燃料費調整額:9.91円×1,889kWh=約18,719円
再エネ賦課金:3.45円×1,889kWh=約6,517円
19,528円+13,909円+13,386円+18,719円+6,517円-4,682円=72,030円
あくまで試算ですが、現在契約しているeタイム3よりも8,000円弱高くなる計算です。
というわけで……
ムラサキコ家の場合、現状のeタイム3が最も適した電気料金プランのようです!!
eタイム3の非蓄熱式電気暖房割引容量Ⅱ型25%割引+通電制御型機器割引が、電気代に大きく影響している模様。
北海道電力(ほくでん)にも試算をお願いしましたが、やはりムラサキコ家の場合はeタイム3が一番電気代が安くなるとのことでした。
そもそも、ムラサキコ家はオール電化でも配線の関係でeタイム3プラスに変更することはできないそうです(エネとくスマートプランへの変更は可能とのこと)。
家の状況によって、選べる電気料金プランは異なるということですね。
もう少し契約容量を小さくできないかとも考えましたが、13kVAより小さい契約にするには分電盤の取り換え工事が必要とのこと。
現状余計な工事代をかけたくないし、万が一ブレーカーが落ちやすくなってもイヤなので、今後電気温水器が壊れてヒートポンプ式給湯器(エコキュートなど)に変更するときに契約容量を含めて改めて考えたいと思います。
ちなみに、エコキュートなどのヒートポンプ式給湯器に変更しても、eタイム3は利用し続けられるとのことでした。
上記はあくまで試算であることを忘れないでください。
今のオール電化電気料金プランに疑問がある人は、北海道電力(ほくでん)に電話して試算をお願いしてみましょう。
とても丁寧に対応してくれますよ♪
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オール電化電気代高騰のおすすめの対処法
まだまだ値上がりする可能性があるオール電化の電気代……。
できることなら電気代を節約したいですよね?
オール電化の電気代節約には、いくつか方法があります。
電気代高騰の対処法を知って、賢く節約しましょう!
給湯・暖房をヒートポンプ機器に取り替える
給湯・暖房機器をヒートポンプ機器に取り替えることは、オール電化電気代高騰の対処法の1つです。
従来のオール電化住宅の場合、給湯に電気温水器、暖房に蓄熱暖房器や電気ボイラーなどを使用していることが多いですが、これらの機器は多くの電力を消費します。
最近は技術の進歩によってエコ性能が高いヒートポンプを使用した給湯器や暖房器が多く出てきており、給湯・暖房をヒートポンプ機器に取り替えることで電気の使用量を大きく節約できます。
お金に余裕があるのであれば、ヒートポンプ機器を導入するのがオール電化電気代節約の近道といえるでしょう。
従来の「オール電化」に対し、給湯・暖房にヒートポンプを使うことを「スマート電化」といいます。
できるだけ夜間電力を利用する
できるだけ夜間電力を利用するのも、オール電化電気代高騰の対処法です。
北海道電力(ほくでん)のオール電化向け電気料金プランは、夜間時間の電力量料金単価が安く設定されています。
そのため、22時~翌8時までの間に家電を使った家事をおこなうのがおすすめです。
- 食洗器(食器洗い洗浄機)は予約して22時以降に洗浄を開始する
- 洗濯は朝8時までor夜22時以降におこなう
- 朝8時まで朝ご飯の用意を終える
- 充電が必要な家電製品は夜間時間に充電をおこなう
etc.
上記のような夜間時間の電力使用を意識すれば、電気代を節約できるはずです。
電気温水器やエコキュートなどの給湯器のお湯は、必ず夜間時間に沸かすよう設定しましょう。
電気料金プランを見直す
オール電化電気代高騰の対処法として、電気料金プランを見直すのもおすすめです。
家を新築したり購入したときから電気料金プランを変更していない、という人も多いのではないでしょうか?
最初に契約したオール電化向け電気料金プランと実際の電気の使い方が合っておらず、電気代が高くなっているケースも少なくありません。
初期契約のオール電化向け電気料金プランを使い続けており、「電気代が高い」と感じている人は、一度電気料金プランを見直してみるのがおすすめです。
北海道電力には新規受付を停止している旧オール電化向け電気料金プランも少なくありません。
ムラサキコのように旧プランのままほうが適している場合もあるので、自己判断で電気料金プランを変更するのでははなく北海道電力に電気代の試算を依頼するのがおすすめです。
省エネ性能の高い家電に買い替える
省エネ性能の高い家電に買い替えるのも、オール電化電気代高騰の対処法です。
最近は技術の進化により、省エネ性能の高い家電製品がたくさん販売されています。
冷蔵庫や洗濯機、照明、テレビなどをエコ性能が高い製品に買い替えるだけで、何もしなくても電気代の節約が可能です。
無理に買い替える必要はありませんが、近々買い替える予定がある家電製品があれば、省エネ性能が高い製品を選ぶようにしましょう。
省エネ性能が高い家電を使うのは、オール電化に限らずすべての電気料金プランに共通する節約方法ですね。
エアコン(暖房機器)の温度設定に気を付ける
エアコン(暖房機器)の温度設定に気を付けるのも、オール電化電気代高騰のおすすめの対処法です。
夏はエアコンの温度を1℃上げる、冬はエアコンの温度を1℃下げるように心がけるだけでも電気代を節約することができます。
暖かい空気は高いところにたまるので、ファンを使って部屋の空気を循環させるのもおすすめ。
ただし、北海道は極寒の雪国です。
冬期間に温度設定を低くしすぎると体調不良や水道凍結の原因にもなるので、ほどほどにすることをおすすめします。
こまめなエアコンのフィルターの掃除も効果的。
数年に一度は専門業者にエアコンを洗浄してもらうのもおすすめです。
継続できる節約だけをおこなう
オール電化電気代高騰にはさまざまな対処法がありますが、一番大切なのは「継続できる節約だけをおこなう」ことです。
もちろん、苦にならないのであればあらゆる節約術を取り入れたほうが電気代は節約できるのですが、無理な節約は負担が大きく長続きしません。
たとえば、普段22時に就寝している人が電気代節約のために22時以降も起きて洗濯をする、電気代を節約するために無理に冬のエアコンの温度設定を下げるなどはNG。
体調を崩して病院代のほうが高くなってしまうかもしれません。
「コンセントは必ず抜く!」「電気は必ず消す!」と節電を家族に強要しすぎると、家族関係が悪化する可能性もあります。
身体的・精神的に無理のない範囲で、継続できる電気代節約方法を取り入れるようにしましょう。
「節約!節約!」とコンセントを抜きまくっていたら、DVDレコーダーで録画していたはずの番組が録画できていなかったムラサキコです……悲
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まとめ
今回は、北海道電力(ほくでん)のオール電化向け電気料金プランについてくわしく解説しました。
使用電力量が多いオール電化は、燃料費高騰や燃料費調整単価の上限価格撤廃などの影響により電気代が高騰しやすくなっています。
政府の激変緩和措置が2023年9月まで適用されるものの、北海道電力(ほくでん)はさらなる電気代値上げを予定しており、今後も厳しい電気代負担が続きそうです。
しかし、「電気代が高すぎてどうしようもない」と嘆いているばかりではいられません。
オール電化に限らず電気代高騰は私たちの生活に直結する問題なので、自分たちなりにできる対処法を見つけることが大切です。
電気料金プランの見直しやヒートポンプ機器への取り替え、夜間時間の電気の活用など、自分にできる対処法(でも無理は禁物!)を見つけて、上手に電気代高騰を乗り切りましょう。
今回の記事が、オール電化の電気代高騰に不安を感じている人のお役に立てれば幸いです。
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